「市」の英訳は city か shi か?—1万件以上の翻訳実績から見えた実情

「横浜市は Yokohama City と訳すのが正しいのか、それとも Yokohama-shi なのか?」

これは、弊社に寄せられる質問の中でも特に多いものの一つです。

実際にいただく意見の中には、以下のような考えがあります:

  • 「”市”の英語はcityなのだから、cityと訳すべきでは?」
  • 「アメリカのcityと日本の”市”は制度上異なるため、cityと訳すのは不適切では?」

弊社ではこれまでに1万件を超える戸籍・証明書類などの翻訳を行い、さまざまな国の大使館や提出先の大学・機関に確認を重ねてきました。

その中で導き出した現時点での結論は、以下のとおりです:

  • 過去に同じ提出先に書類を出したことがある場合は、表記を揃えるのが望ましい
    • 例:前年の書類で Yokohama city としたなら、今年も同じくcity 表記を選ぶ方が無難です。
  • その書類が単独提出で、他と比較されることがないのであれば、city でも shi でも問題ない
    • どちらを使っても、実務上は受理されています。

この考え方は「市」だけでなく、「県(prefecture)」「区(ward)」といった行政区画名にも当てはまります。

なお、弊社の翻訳では、お客様から特別なご指定がない限り、原則として「-shi」表記を使用しています。これまでその表記が理由で書類が受理されなかったケースは一度もありません。

現時点では、日本政府が「city とすべき」「shi が望ましい」といった明確な公式見解を出しているわけではありません。したがって、「どちらでもよい」というのが、現実的な結論だといえるでしょう。

どちらを選べばいいか迷った際は、お気軽に弊社にご相談ください。提出先や過去の事例に応じて、最適な表記をご提案いたします。

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